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第二種電気工事士の学科試験で最も問題数が多い分野が「配線図」です。全50問のうち10問が配線図から出題されるため、この分野を得点源にできるかどうかが合格の鍵になります。
この記事では、配線図の電気用図記号の覚え方と、配線図問題の攻略法を解説します。
配線図問題とは
配線図問題では、住宅・事業所の電気設備の「配線図(平面図)」が示され、各機器の名称・用途・使用する材料・施工方法を問う問題が出題されます。
出題の主なパターン
| パターン | 内容 |
|---|---|
| 記号の名称 | 図記号が何かを問う(「この記号は何か」) |
| 材料の名称 | 使用する器具・材料を問う |
| 施工方法 | 図の部分の工事方法を問う |
| 工事の種別 | 配線方式(露出・隠ぺい等)を問う |
最重要:電気用図記号の一覧
配線図で使われる電気用図記号(JIS C 0617準拠)を系統別に覚えましょう。
電源・引込み
| 記号の特徴 | 機器名 |
|---|---|
| 矢印と母線 | 電力量計(WHM) |
| 漏電の記号 | 漏電遮断器 |
| 四角に内容 | 分電盤・配電盤 |
スイッチ類
| 機器名 | 記号の特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| 単極スイッチ | S(1箇所でON/OFF) | 最も基本的なスイッチ |
| 3路スイッチ | S₃(2箇所でON/OFF) | 廊下・階段に使用 |
| 4路スイッチ | S₄(3箇所以上でON/OFF) | 3路スイッチと組み合わせる |
| タイムスイッチ | S+T(時間で自動ON/OFF) | 外灯・換気扇等 |
| 自動点滅器 | Aa(明暗で自動ON/OFF) | 外灯の自動制御 |
| プルスイッチ | SP(ひもを引いてON/OFF) | 照明器具に組み込まれることも |
照明器具
| 機器名 | 記号の特徴 |
|---|---|
| 白熱電球 | 丸に×(シーリング) |
| 蛍光灯 | 細長い長方形 |
| 引掛シーリング(丸) | 丸い形 |
| 引掛シーリング(角) | 角形 |
| ダウンライト | D(埋込型) |
コンセント類
コンセントは「使用する電圧・アンペア・形状」によって記号が異なります。
| 機器名 | 記号 | 電圧・容量 |
|---|---|---|
| 一般コンセント(2P15A) | ニ本線 | 100V 15A |
| 接地極付コンセント(2P-E) | E付き | 100V(接地極付) |
| 接地端子付コンセント(2P-T) | T付き | 100V(接地端子付) |
| 20Aコンセント | 20Aの表記 | 100V 20A |
| 250Vコンセント | 250Vの表記 | 200V |
| 3P250Vコンセント | 3P | 200V三相 |
工事の種別記号
配線図には電線管・ケーブルの種類が記号で示されます。
| 記号 | 内容 |
|---|---|
| E19 | 厚鋼電線管(呼び19) |
| C19 | 薄鋼電線管(呼び19) |
| PF16 | 合成樹脂製可とう電線管(外径16mm) |
| CD16 | CD管(外径16mm) |
| EM-EEF2.0-2C | エコ電線ケーブル(2.0mm・2芯) |
| VVF1.6-2C | ビニルケーブル(1.6mm・2芯) |
接地工事の種類
| 種類 | 接地抵抗値 | 適用例 |
|---|---|---|
| A種接地 | 10Ω以下 | 高圧機器の外箱 |
| B種接地 | 計算で決定 | 変圧器2次側の中性点 |
| C種接地 | 10Ω以下 | 300Vを超える低圧機器 |
| D種接地 | 100Ω以下 | 300V以下の低圧機器 |
住宅の一般コンセントはD種接地(100Ω以下)が基本です。
配線図問題の攻略法
記号の覚え方:分類して丸暗記
配線図の記号は系統別(スイッチ・コンセント・照明・工事種別)にまとめて、一気に覚えることが効率的です。
おすすめの暗記法
- 記号一覧表を印刷して部屋に貼る
- 過去問に出てきた記号を問題ごとにメモする
- 苦手な記号だけ別のカードに書いて集中的に覚える
配線図を「機能で理解」する
記号を丸暗記するだけでなく、「なぜこの記号が使われているのか」を理解すると記憶に定着します。
- 3路スイッチ(S₃):3路なのは3つの端子があるから
- 接地極付コンセント(E付き):洗濯機など水回りに使われる
- 20Aコンセント:エアコン・IHヒーターなど大電流機器用
過去問で10問全問正解を目指す
配線図は暗記問題が多いため、練習すれば全問正解を目指せる分野です。過去問の配線図問題を繰り返し解いて、全パターンを把握しましょう。
試験本番での配線図問題の解き方
- 配線図全体を最初に確認する(電源の場所・配線の流れ)
- 問われている記号・部位を問題文で確認
- 記号の名称・用途から選択肢を絞る
- わからない問題は後回しにして他の問題を先に解く
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まとめ
配線図は第二種電気工事士の学科試験で10問(20%)を占める最重要分野です。
- 電気用図記号は系統別(スイッチ・コンセント・照明・工事種別)に分けて覚える
- コンセントの種類(電圧・アンペア・接地の有無)を区別して覚える
- 過去問の配線図問題を繰り返し解いて全問正解を目指す
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監修・執筆
setsucan 編集部
第二種電気工事士危険物取扱者乙4
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