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「通信講座には申し込まず、独学で合格したい」という方は多いはずです。結論から言えば、第二種電気工事士は独学でも十分合格できる資格です。合格率は学科試験で約60〜70%、技能試験で約65〜75%と比較的高く、正しい方法で取り組めば独学でも問題ありません。
この記事では、独学で合格するためのロードマップを費用・期間・テキスト選びまで含めて解説します。
独学合格は本当に可能か
結論:可能です。
ただし、以下の条件が揃っている場合に独学が向いています。
独学に向いている人
- 計画を立てて自己管理できる
- わからないことを自分で調べる習慣がある
- 電気や工具に対してアレルギーがない
- 3〜6ヶ月程度の準備期間を確保できる
通信講座の検討が必要な人
- 電気の知識がまったくなく、テキストを読んでも意味がわからない
- 技能試験の施工手順が動画なしでは理解できない
- 一人では続けられないと感じる
技能試験は実技を伴うため、動画での確認が重要です。独学の場合でも、YouTubeに候補問題の施工手順を解説した動画が多数公開されているため、それを活用すれば通信講座なしでも問題ありません。
独学の全体スケジュール
第二種電気工事士の試験は年2回(上期・下期)実施されます。
| スケジュール | 上期 | 下期 |
|---|---|---|
| 受験申し込み | 1月中旬〜2月上旬 | 7月中旬〜8月上旬 |
| 学科試験 | 3月〜5月(CBT期間) | 7月末(CBT)/ 10月(筆記) |
| 技能試験 | 7月上旬 | 12月下旬 |
推奨する学習期間
- 電気初学者:4〜6ヶ月
- 電気の基礎知識がある方:2〜3ヶ月
- 実務経験者:1〜2ヶ月
ロードマップ:学習の流れ
Phase 1:情報収集と計画立案(1週間)
- 試験の概要を把握する
- 受験日程を確認して受験申し込みをする
- テキストと練習材料を購入する
最初にやることは受験申し込みです。申し込みをすることで「試験がある」という締め切りが生まれ、学習が具体化します。「そのうち勉強しよう」と思っているだけでは進みません。
Phase 2:学科試験の対策(2〜4ヶ月)
Week 1〜2:全体把握
- テキストをざっと読む(精読は不要)
- 図記号の暗記を開始
- 過去問を1年分解いて現在の実力を測る
Week 3〜6:インプット
- テキストで各分野を学習
- 特に「配線図・複線図」「法令」「材料・工具」を重点的に
Week 7〜10:過去問演習
- 過去5〜10年分を繰り返し解く
- 間違えた問題の解説を読んで理解する
- 合格率70%以上を安定させる
Week 11〜学科直前:最終仕上げ
- 模擬試験形式で時間を計って解く
- 苦手分野の最終確認
Phase 3:技能試験の対策(学科合格後〜技能試験まで)
学科試験の合格発表から技能試験まで約1〜2ヶ月あります。この期間に集中して技能の練習をします。
Week 1:複線図の徹底練習 全13種の候補問題の複線図を紙に書く練習をします。複線図が正確に書けないと施工が始められません。
Week 2〜3:基本操作の習熟 各工具の使い方を覚えながら、1問ずつ候補問題を完成させます。
Week 4〜直前:反復練習 苦手な問題を中心に繰り返し練習し、40分以内に完成できる状態にします。
必要な費用
独学の場合、以下の費用が必要です。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| テキスト(学科用) | 2,000〜3,000円 |
| 過去問集 | 2,000〜3,000円 |
| 技能試験テキスト | 2,000〜3,000円 |
| 工具セット | 8,000〜20,000円 |
| 練習材料(電線・器具) | 10,000〜20,000円 |
| 受験料 | 9,300円(学科)+ 9,600円(技能)= 18,900円 |
| 免状申請料 | 5,100円(都道府県により異なる) |
| 合計 | 約5〜7万円 |
通信講座と比較すると、独学なら3〜5万円程度節約できます。ただし、工具は一度買えば使い続けられるため、工具へのある程度の投資は惜しまないほうが練習効率が上がります。
テキストの選び方
学科テキストに求めること
- 図が多く、電気の概念がビジュアルで理解できる
- 過去問への解説が充実している
- 頻出事項が明示されている
初学者には**「すい~っと合格」シリーズ(ユーキャン)や「第二種電気工事士 完全攻略テキスト」**などが読みやすいと評判です。
過去問集に求めること
- 10年分以上の問題が収録されている
- 解説がわかりやすい
- 分野別に並べて練習できる構成
過去問は年度別と分野別のどちらかを選びます。最初は年度別で通しで解き、弱点が見えてきたら分野別で集中的に練習するのが効果的です。
技能テキストに求めること
- 13候補問題すべての施工手順が写真で解説されている
- 欠陥基準が明示されている
- 複線図の書き方が丁寧に解説されている
独学成功のポイント
1. 「まず申し込む」ことが最初の一歩
申し込みをする前から「自分に合格できるか」と悩むより、まず申し込んで試験日を確定させましょう。申し込み後に「間に合わなければどうしよう」と思ってからのほうが、勉強は進みます。
2. 過去問は何周も解く
同じ問題を繰り返し解くことに意味があります。1周目は理解できなくても、2周・3周と繰り返すうちに「このパターンは〇〇」という感覚が身につきます。
3. 技能試験の練習は早めに始める
学科試験に集中するあまり、技能試験の練習開始が遅れるケースが多いです。学科合格発表から技能試験まで1〜2ヶ月しかないため、できれば学科試験対策と並行して複線図の練習だけでも始めておきましょう。
4. 動画を補助教材として活用する
技能試験の施工手順は、テキストの写真だけではわかりにくい部分があります。YouTubeで「第二種電気工事士 技能試験 No.〇〇」と検索すると、各候補問題の施工手順を解説した動画が多数見つかります。
まとめ
独学で第二種電気工事士に合格するロードマップをまとめます。
- 受験申し込みをする(締め切りを作る)
- テキストと練習材料を揃える(学習環境を整える)
- 学科を2〜4ヶ月かけて対策する(過去問を中心に)
- 技能を1〜2ヶ月かけて練習する(全候補問題を完成させる)
- 試験に臨む
setsucanの過去問解説や用語集も活用して、独学学習のお供にしてください。無料で繰り返し練習できるため、過去問演習の補完として最適です。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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