目次
第三種冷凍機械責任者(冷凍3種)の法令科目(20問)は、高圧ガス保安法・冷凍保安規則・フロン排出抑制法などの数値や規定を暗記することが中心です。理解より記憶が重要な科目ですが、ただ覚えるのではなく、混同しやすいポイントを整理して覚えることが合格への近道です。
この記事でわかること
- 法令科目の主な出題テーマと頻出の数値
- 混同しやすいポイントと整理の仕方
- 効率的な暗記の方法
法令科目の概要
| 科目 | 問題数 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 法令 | 20問 | 12問以上(60%以上) |
主な根拠法は「高圧ガス保安法」と「冷凍保安規則」です。近年はフロン排出抑制法からの出題も増えています。
最重要テーマ1: 冷凍能力の閾値
試験で必ず出題される最重要テーマです。4つの数値と対応する規制内容を正確に覚えましょう。
| 冷凍能力 | 規制内容 |
|---|---|
| 20トン以上 | 製造の許可が必要(都道府県知事への申請) |
| 50トン以上 | 冷凍保安責任者の選任義務 |
| 100トン以上 | 第三種責任者では管理不可(第二種以上が必要) |
| 300トン以上 | 第二種責任者でも管理不可(第一種のみ) |
覚え方のコツ
「2億円で50万人を100回300回守る」→「20・50・100・300」
数字の大小と規制の厳しさが対応しています。数字が大きくなるほど上位の資格が必要になると理解すると覚えやすいです。
最重要テーマ2: 定期自主検査と保安検査
混同しやすい2つの検査です。
| 項目 | 定期自主検査 | 保安検査 |
|---|---|---|
| 実施者 | 事業者自身 | 都道府県知事または認定検査機関 |
| 頻度 | 年1回以上 | 3年に1回(原則) |
| 記録保存 | 3年以上 | ― |
覚え方のコツ
「定期自主検査は自分で年1回・記録3年」と1フレーズで覚える。 「保安検査は外部(行政)が3年に1回」と対比して整理する。
最重要テーマ3: 免許交付者と届出先
冷凍機械責任者の免許交付は都道府県知事です。
よく出る引っかけとして、ボイラー技士(厚生労働大臣交付)と混同させる問題があります。
| 資格 | 免許交付者 |
|---|---|
| 冷凍機械責任者 | 都道府県知事 |
| ボイラー技士 | 厚生労働大臣 |
| 電気工事士 | 都道府県知事 |
覚え方のコツ
「冷凍機械責任者の免許は地元の知事からもらう」
冷凍保安責任者を選任した後も、遅滞なく都道府県知事等に届け出る義務があります。
最重要テーマ4: 高圧ガスの定義
高圧ガス保安法の「高圧ガス」の定義として、圧縮ガスの場合は常用温度においてゲージ圧力1MPa以上が対象です。
| ガスの種類 | 高圧ガスの定義 |
|---|---|
| 圧縮ガス | ゲージ圧力1MPa以上(または35℃で1MPa以上になるもの) |
| 液化ガス | ゲージ圧力0.2MPa以上(または-50℃以下で液化できるもの) |
覚え方のコツ
「圧縮ガスは1MPa、液化ガスは0.2MPa」と数字をセットで覚える。
重要テーマ5: フロン排出抑制法
近年の出題頻度が高まっているテーマです。
主な規定
- 対象: CFC・HCFC・HFCのすべてのフロン類(HCFCだけ、HFCだけではない)
- 管理者の義務: 定期点検・漏えい修理・記録保存
- 簡易点検: 3か月に1回以上
- 定期点検: 機器規模に応じ1〜3年に1回
- 廃棄時: フロン回収業者への引き渡しが義務
- 大気放出: 禁止(罰則あり)
覚え方のコツ
「フロン排出抑制法はすべてのフロン(CFC・HCFC・HFC)が対象」と覚える。HFCは代替フロンで環境規制が緩いと思われがちですが、この法律では規制対象です。
重要テーマ6: 事故発生時の措置
高圧ガスの漏えいや爆発などの事故が発生した場合は、直ちに都道府県知事等に届け出る必要があります。
「1か月以内に」「軽微なら不要」などの誤りの選択肢に引っかからないよう注意しましょう。
効率的な暗記方法
重要数値の一覧表を作る
法令で出題される数値(20・50・100・300トン、1MPa、年1回、3年など)を一覧表にまとめ、毎朝確認する習慣をつけましょう。
過去問を繰り返す
法令の問題は出題パターンが繰り返される傾向が強いです。5〜10年分の過去問を繰り返し解くことで、出題形式に慣れながら知識が定着します。
混同しやすいポイントを意識的に整理する
- 都道府県知事 vs 厚生労働大臣
- 定期自主検査(自分・年1回)vs 保安検査(行政・3年に1回)
- 許可が必要(20トン以上)vs 届出のみでよい(20トン未満)
これらを「違いの理由」と一緒に覚えることで混同を防げます。
まとめ
法令科目の攻略ポイントをまとめます。
- 冷凍能力の4つの閾値(20・50・100・300トン)を完璧に覚える
- 定期自主検査と保安検査の違いを整理する
- 免許交付者(都道府県知事)を混同しないようにする
- フロン排出抑制法の基本規定(全フロン対象・廃棄時回収義務)を押さえる
- 過去問を繰り返し解いて出題パターンに慣れる
法令は努力が点数に直結する科目です。計画的に暗記を進めて合格基準の12問以上をクリアしましょう。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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