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第三種冷凍機械責任者(冷凍3種)を取得するルートは2つあります。高圧ガス保安協会の「講習(保安管理技術の講義)+検定試験」を経由するルートと、「国家試験1本勝負の独学ルート」です。
どちらが効率的かは、あなたの状況によって異なります。この記事で両者を徹底比較します。
この記事でわかること
- 講習ルートと独学ルートの仕組みの違い
- 費用・時間の比較
- 講習ルートのメリット・デメリット
- どちらのルートが向いているか
2つの取得ルートの仕組み
ルート1: 講習(検定試験)ルート
高圧ガス保安協会が実施する「冷凍3種講習」を受講後、検定試験に合格することで、11月の国家試験で法令科目のみを受験すれば免状が取得できます。
流れ
- 冷凍3種講習を受講(3〜4日間)
- 検定試験を受験(保安管理技術の科目)
- 検定試験合格者は国家試験で法令科目のみ受験
- 国家試験合格後、都道府県知事へ免許申請
ルート2: 国家試験(独学)ルート
通常の国家試験を受験し、法令と保安管理技術の2科目すべてに合格するルートです。
流れ
- 独学でテキスト学習・過去問演習
- 11月の国家試験(法令+保安管理技術の2科目)を受験
- 合格後、都道府県知事へ免許申請
費用・時間の比較
| 項目 | 講習ルート | 独学ルート |
|---|---|---|
| 受験手数料 | 14,100円(国家試験) | 14,100円(国家試験) |
| 講習費用 | 約2万〜3万円(テキスト含む) | 0円(テキスト別途) |
| テキスト費用 | 講習に含まれる場合あり | 約3,000〜5,000円 |
| 合計費用目安 | 約3.5〜4.5万円 | 約1.7〜2万円 |
| 学習時間 | 講習の3〜4日+自習 | 100〜200時間(独学) |
| 国家試験の受験科目 | 法令のみ(1科目) | 法令+保安管理技術(2科目) |
講習ルートのメリット・デメリット
メリット
1. 国家試験の科目が減る 検定試験に合格した場合、国家試験では法令科目のみを受験すればよくなります。保安管理技術が免除されるため、本番の試験負担が大幅に軽減されます。
2. 専門家から直接学べる 3〜4日の講習で、冷凍技術の専門家から直接指導を受けられます。「なぜそうなるのか」という疑問をその場で解消できる点は独学にはないメリットです。
3. 保安管理技術の合格率が高い傾向 講習を受けた後の検定試験は独学で臨む国家試験より合格率が高い傾向があります。
デメリット
1. 費用が高い 講習費用が2〜3万円追加でかかるため、独学より費用が高くなります。
2. 受講日程が限られている 講習は高圧ガス保安協会が決めた日程・会場で実施されます。平日の受講が必要な場合は仕事の都合をつける必要があります。
3. 検定試験に不合格だと意味が薄れる 講習を受けても検定試験(保安管理技術)に不合格になると、科目免除が受けられず通常の国家試験を全科目受験することになります。
独学ルートのメリット・デメリット
メリット
1. 費用が安い テキスト代のみで受験できるため、費用が大幅に抑えられます。
2. 自分のペースで学習できる 通勤時間・休日など自分の都合に合わせて学習を進められます。
3. 確実な理解が身につく 自分で調べ・考えながら学習することで、応用問題にも対応できる深い理解が身につきやすいです。
デメリット
1. 保安管理技術の理解に時間がかかる 冷凍サイクルの仕組みを一から独学で理解するのは初学者にとって難しく、時間を要します。
2. 疑問点の解消に手間がかかる わからない点を自分で調べる必要があるため、解消に時間がかかることがあります。
どちらを選ぶべきか
講習ルートがおすすめの方
- 初学者で保安管理技術に自信がない方
- 会社の研修制度で講習費用が補助される方
- 確実に1回で合格したい方
- 学習時間の確保が難しい多忙な方
独学ルートがおすすめの方
- ボイラー技士など設備系資格を持ち、基礎知識がある方
- 費用を抑えたい方
- 自分のペースで学習したい方
- 学習習慣があり計画的に学べる方
まとめ
講習ルートは費用が高い代わりに国家試験の科目が減り、合格の確実性が高まります。独学ルートは費用が安く、自分のペースで学習できますが、2科目すべてを自力で攻略する必要があります。
費用・時間・合格確実性のバランスを考えて、あなたに最適なルートを選択しましょう。いずれのルートを選んでも、本サイトの予想問題・用語集を積極的にご活用ください。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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