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消防設備士乙種第6類(乙6)の受験を考えているけれど、「どれくらい勉強すれば合格できるの?」という疑問を持つ方は多いです。仕事をしながら資格取得を目指す場合、学習時間の見通しをしっかり立てることが合格への第一歩です。
この記事では、消防設備士乙6に合格するために必要な勉強時間の目安と、具体的な学習計画の立て方を解説します。初学者から設備系の知識をもつ方まで、属性に応じた学習計画を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
消防設備士乙6に必要な勉強時間の目安
消防設備士乙6は、ビルメン4点セットの中では比較的取りやすい資格として知られています。合格に必要な学習時間の目安は、おおよそ 60〜120時間 です。
ただし、これは出発点となる知識や経験によって大きく変わります。以下の表を参考にしてください。
| 受験者の属性 | 目安時間 | 学習期間(1日1.5時間) |
|---|---|---|
| 全くの初学者(設備知識ゼロ) | 100〜120時間 | 2〜2.5ヶ月 |
| 普通の社会人(理系知識なし) | 80〜100時間 | 1.5〜2ヶ月 |
| 危険物乙4・電工2種取得済み | 60〜80時間 | 1〜1.5ヶ月 |
| 消防設備士他類取得済み | 40〜60時間 | 1ヶ月以内 |
なぜ比較的短時間で合格できるのか
消防設備士乙6が他の国家資格に比べて短時間で合格しやすい理由は以下の通りです。
- 計算問題がほぼない: 数学・物理の計算が苦手でも対策できる
- 暗記が中心: 法令・消火器の種類・点検方法は繰り返しで定着する
- 試験範囲が限定的: 消火器と消防法令に特化しているため範囲が狭い
- 参考書1冊で対応可能: 特別な教材は不要
科目別の勉強時間配分
消防設備士乙6の筆記試験は3科目、実技試験1科目の合計4科目です。それぞれの特徴と推奨学習時間配分を紹介します。
消防関係法令(全体の30%)
法令は暗記が中心の科目です。点検頻度・報告頻度・免状の手続きなど、数字を伴う暗記が多くなります。
学習のポイント
- 機器点検(6ヶ月)と総合点検(1年)の違い
- 特定防火対象物(毎年報告)と非特定(3年ごと)の違い
- 乙種と甲種の業務範囲の違い
出題パターンが決まっているため、予想問題を繰り返し解くことで効率よく得点できます。
基礎的知識(全体の20%)
消火の三原理(冷却・窒息・負触媒)や各消火器の適応火災を学ぶ科目です。化学の知識が必要ですが、高校レベル以上は求められません。
学習のポイント
- 消火器の種類と適応火災の組み合わせ(特にCO2のA火災不適応)
- 粉末消火剤の主成分(ABC粉末=第一リン酸アンモニウム)
- 蓄圧式・加圧式の仕組みの違い
構造・機能・整備(全体の35%)
最も問題数が多い科目です。消火器の各部品の名称・機能・点検方法を学びます。
学習のポイント
- 安全栓・指示圧力計・ホース・ノズルの名称と機能
- 点検の外観確認項目
- 耐圧性能試験の実施時期(蓄圧式5年目・加圧式3年目)
- 消火器の設置高さ(1.8m以下)・歩行距離(20m以内)
実技試験(鑑別)(全体の15%)
写真や図を見て消火器の種類・部品名・点検方法を答える科目です。
学習のポイント
- 消火器の外観と種類の識別
- 指示圧力計の正常範囲(緑色帯)
- 適応火災の絵表示の意味
具体的な学習スケジュール
8週間プラン(標準コース・1日約1.5時間)
仕事をしながら余裕をもって合格を目指す方向けのプランです。
| 週 | 学習内容 | 累積時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 試験概要の把握・参考書通読(法令パート) | 〜10時間 |
| 2週目 | 消防関係法令の重点暗記・予想問題演習 | 〜20時間 |
| 3週目 | 基礎的知識(消火原理・消火剤の種類) | 〜30時間 |
| 4週目 | 構造・機能(蓄圧式・加圧式の比較) | 〜42時間 |
| 5週目 | 整備・点検方法の暗記(設置基準含む) | 〜52時間 |
| 6週目 | 実技試験(鑑別)の集中対策 | 〜62時間 |
| 7週目 | 全科目横断予想問題演習 | 〜72時間 |
| 8週目 | 弱点集中・直前仕上げ | 〜80時間 |
4週間プラン(短期集中コース・1日約2.5時間)
危険物乙4など類似資格の取得経験がある方や、設備系の知識がある方向けの短期プランです。
| 週 | 学習内容 | 1日の時間 |
|---|---|---|
| 1週目 | 参考書通読(全科目)・法令暗記 | 2〜3時間 |
| 2週目 | 基礎知識・構造機能の習得 | 2〜3時間 |
| 3週目 | 実技(鑑別)対策・全科目予想問題 | 2〜3時間 |
| 4週目 | 弱点補強・直前仕上げ | 1〜2時間 |
毎日の効率的な学習法
隙間時間を活用する
消防設備士乙6は暗記中心の試験なので、電車の中・昼休み・寝る前の短時間学習が非常に有効です。
- 通勤時間: スマートフォンで予想問題を解く
- 昼休み: 法令の数字(6ヶ月・1年・3年など)を確認する
- 就寝前: その日に学んだ内容を5分でメンタルレビュー
繰り返し演習が最短の近道
試験は暗記と理解を確認するものです。1冊の参考書と予想問題集を最低3周することで、合格圏内の実力が身につきます。
- 1周目:全体像の把握(知らないことを確認する)
- 2周目:重要事項の定着(間違えた問題にマーク)
- 3周目:弱点の補強(マークした問題を集中的に解く)
勉強時間を短縮するコツ
出題傾向を把握する
消防設備士乙6は出題パターンが比較的決まっています。以下の事項が繰り返し出題されます。
- 蓄圧式vs加圧式の違い(指示圧力計の有無、点検時期)
- CO2消火器のA火災不適応(最頻出の引っ掛け問題)
- 機器点検(6ヶ月)・総合点検(1年)の違い
- 設置高さ1.8m以下
- 特定防火対象物(毎年報告)vs非特定(3年ごと)
この5点だけでも確実に答えられれば、かなりの得点が見込めます。
消火器に触れる機会を作る
身の回りの建物(会社・マンション・商業施設)に設置されている消火器を観察してみましょう。種類・製造年・指示圧力計の状態を実際に確認することで、実技試験の感覚をつかむことができます。
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まとめ
- 消防設備士乙6の合格に必要な勉強時間は 60〜120時間(属性により異なる)
- 設備系知識ゼロの初学者は 2〜2.5ヶ月(1日1.5時間) が目安
- 危険物乙4や電工2種取得済みなら 1〜1.5ヶ月 で合格を狙える
- 試験は暗記中心なので、予想問題の繰り返し演習が最短の近道
- 頻出の5点(蓄圧式vs加圧式・CO2のA火災不適応・点検頻度・設置高さ・報告頻度)を重点的に押さえる
当サイトの予想問題・用語集を活用して、効率よく合格を目指してください。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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