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「ビルメンの資格って意味ないって聞いたけど、本当?」
インターネット上には「ビルメン資格を取っても給料が変わらない」「役に立たない」という声があります。一方で、資格を持つことで年収が上がった・転職できたという声も多くあります。
この記事では、「意味ない」と言われる理由の実態を分析したうえで、ビルメン資格のリアルな価値を整理します。
「意味ない」と言われる3つの理由
理由1:資格を持っていても給料が変わらない職場がある
ビルメン業界の資格手当は、会社によって大きな差があります。
- 手当なし:資格を取っても給与に反映されない会社が存在する
- 手当あり:月500〜3,000円(4点セット各資格)の手当を支給する会社が多い
- 大手設備管理会社:複数資格の保有で昇格・昇給の評価対象になる
「手当がない会社にいるから意味がない」という声は確かに一定の事実を反映しています。しかしそれは「その会社の制度」の問題であって、「資格そのものの価値」の問題ではありません。
理由2:資格なしで現場作業ができる仕事もある
ビルメンの日常業務のなかには、資格がなくても(あるいは無資格でも)できる作業があります。清掃補助・簡単な消耗品交換・巡回点検チェックなどです。
「資格なくても仕事はできる」という意見は、一部の業務に限れば正しいです。しかし設備管理の核心部分(電気設備の修繕・危険物の取り扱い監督・ボイラー運転)は有資格者でなければ行えません。
理由3:「取ったら終わり」だと思っている
資格は取るだけでは活きません。資格を武器に転職・昇格・選任を目指して行動しないと、取っただけの「ただの紙」になります。
「資格取ったのに何も変わらない」という人の多くは、資格取得後のアクションが不足しているケースが多いです。
ビルメン資格のリアルな価値
価値1:転職で有利になる
ビルメン求人の大半は「4点セット保有者優遇」「電工2種必須」と明記しています。資格なしで転職するのと、電工2種+危険物乙4を持って転職するのでは、書類選考の通過率が明確に変わります。
特に転職を考えている方にとって、資格は「入場券」です。資格なしでは土俵に上がれない求人が多いのが現実です。
価値2:資格手当で年収が上がる
4点セット全取得の場合、月5,000〜9,000円の資格手当が見込めます。これを年換算すると6〜11万円の年収増になります。
さらにビル管や電験三種など三種の神器クラスになると、選任手当も加わり月1〜5万円の追加手当が発生する会社もあります。
価値3:選任義務があるため会社に不可欠な存在になれる
ビルメン上位資格には法的な「選任義務」があります。
| 資格 | 選任義務の概要 |
|---|---|
| 2級ボイラー技士 | ボイラー設備がある施設に選任が必要 |
| 第三種冷凍機械責任者 | 冷凍設備の保安の監視者として必要 |
| 建築物環境衛生管理技術者(ビル管) | 特定建築物に選任が必須 |
| 電気主任技術者(電験三種) | 高圧受電設備がある施設に選任が必要 |
選任者になれば「あなたがいないと施設が法令違反になる」という状態になります。これは非常に強い立場です。簡単にはリストラされない、会社への交渉力が生まれるという実質的なメリットがあります。
価値4:景気に左右されない安定性
ビルメンの仕事は景気が悪くなっても需要が減りません。ビルが存在する限り、設備管理の仕事は必要です。そして有資格者が必要な業務は機械化・AI化が難しいため、資格保有者の価値は長期的に安定しています。
「意味ない」と感じる状況への対処法
手当がない職場にいる場合
資格手当が充実した会社への転職を検討してください。求人票に「資格手当あり」と記載のある会社を選びます。資格を取得した後に転職することで、手当がしっかり出る職場に移れます。
「資格があるのに評価されない」と感じる場合
昇格・選任などのアクションを取っていない可能性があります。上司や会社に「選任者として登録したい」「昇格の機会を検討してほしい」と積極的に働きかけることが大切です。
まとめ
- 「意味ない」と言われる理由の多くは「手当がない会社」「資格後のアクション不足」から来ている
- 資格そのものには転職・手当・選任・安定という4つのリアルな価値がある
- 4点セットを持った上で行動(転職活動・選任申請)することで、資格の価値を最大化できる
- 「意味がない」のではなく、「意味がある状況に自分を置く行動が必要」が正確な表現
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監修・執筆
setsucan 編集部
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