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ビルメン4点セットを取ろうと思ったとき、「どれが難しいのか?」「どれから始めればいいのか?」という疑問は誰でも持ちます。
合格率だけを見れば「危険物乙4が最も難しい」ように見えますが、試験回数・出題形式・実技の有無などを加味すると難易度の印象は変わります。この記事では、4資格を複数の観点から比較し、総合ランキングをまとめます。
基本データ比較
| 資格 | 合格率の目安 | 勉強時間目安 | 試験形式 | 年間試験回数 |
|---|---|---|---|---|
| 第二種電気工事士 | 学科60% / 技能72% | 3〜6ヶ月 | 学科+技能(実技) | 年2回 |
| 危険物乙4 | 35〜40% | 1〜3ヶ月 | 筆記のみ | 月複数回 |
| 2級ボイラー技士 | 45〜55% | 2〜3ヶ月 | 筆記のみ | 月1〜2回 |
| 第三種冷凍機械責任者 | 40〜50% | 3〜6ヶ月 | 筆記のみ | 年1回 |
各資格の難易度分析
第二種電気工事士
難易度:中(総合)
学科試験の合格率は約60%で4資格中最も高いですが、**技能試験(実技)**が加わる点でユニークです。
難しいポイント
- 学科と技能の2段階突破が必要
- 技能試験は工具・材料を使った実作業。練習なしでは合格できない
- 材料・工具の購入費が必要(1〜3万円程度)
簡単なポイント
- 試験が年2回あり、リカバリーしやすい
- 学科は過去問の繰り返しで対応可能
- 技能の候補問題は公表されるため対策が立てやすい
危険物取扱者 乙4
難易度:中(数字の上では最難)
合格率35〜40%は4資格中最低ですが、試験回数が多いため「リベンジしやすい資格」でもあります。
難しいポイント
- 合格率の数字だけ見ると最も難しい
- 3科目すべてで60%以上の正答が必要(足切りあり)
- 暗記量が多い(引火点・発火点・指定数量など)
簡単なポイント
- 受験機会が月複数回あり、落ちてもすぐリベンジできる
- 実技試験がなく、筆記一本
- 市販テキスト・過去問が豊富で独学しやすい
2級ボイラー技士
難易度:低〜中
合格率45〜55%と4資格の中で最も高め。試験は月1〜2回あり、独学でも進めやすい資格です。
難しいポイント
- 試験合格後に実技講習(3日間)の受講が免許交付の条件
- 熱力学・燃焼の基礎知識が必要で、文系出身者は最初につまずく場合がある
簡単なポイント
- 試験回数が多くスケジュールを組みやすい
- 出題範囲は安全衛生技術試験協会の公式テキストから大きく外れない
- 過去問の類似問題が多く出題される傾向
第三種冷凍機械責任者
難易度:高(4点セット中で最難)
合格率は40〜50%と中程度ですが、年1回しか試験がないこと、および理論的な理解が求められることから、4点セット中で最も難しい資格とされています。
難しいポイント
- 冷凍サイクルの原理・熱力学の計算問題がある
- 年1回の試験なので、落ちると次まで1年待つ必要がある
- 暗記だけでは乗り切れない。原理を理解しないと応用問題でつまずく
簡単なポイント
- 法定講習(高圧ガス保安協会)を受けることで「学識科目」が免除される
- 3科目のうち法規・保安管理技術は暗記系で対策しやすい
総合難易度ランキング
複数の観点を加味した総合ランキングです。
| 順位 | 資格 | 総合難易度 | 主な理由 |
|---|---|---|---|
| 1位(易) | 2級ボイラー技士 | ★★☆☆☆ | 合格率高め・試験回数多い・筆記のみ |
| 2位 | 危険物乙4 | ★★★☆☆ | 合格率低いがリベンジしやすい・暗記系 |
| 3位 | 第二種電気工事士 | ★★★☆☆ | 学科は易しいが技能試験の準備が必要 |
| 4位(難) | 第三種冷凍機械責任者 | ★★★★☆ | 年1回・理論理解が必要・リカバリー困難 |
注意:難易度の感じ方は個人の背景知識に依存します。
- 電気系出身:電工2種が簡単に感じられる
- 理系・工学系出身:冷凍機械の理論が得意な場合がある
- 文系・全くの初学者:ボイラーや冷凍機械の熱力学で苦戦する場合がある
独学での難易度マップ
独学で取得する場合の難しさを整理します。
| 資格 | 独学難易度 | 市販テキスト | 過去問の充実度 |
|---|---|---|---|
| 第二種電気工事士 | 中(技能が独学では難しい) | 豊富 | 豊富 |
| 危険物乙4 | 低〜中 | 豊富 | 非常に豊富 |
| 2級ボイラー技士 | 低〜中 | 中程度 | 比較的豊富 |
| 第三種冷凍機械責任者 | 高(理論が難しい) | やや少ない | 少ない |
電工2種の技能試験は独学でも可能ですが、YouTubeの施工動画を参考にしながら実際に材料を使って練習する必要があります。
まとめ
- 総合的に最も易しいのは2級ボイラー技士(合格率高・試験多・筆記のみ)
- 最も難しいのは第三種冷凍機械責任者(年1回・理論必須・リカバリー困難)
- 合格率の数字だけで難易度を判断しないことが大切。試験回数・実技の有無も重要
- 独学の場合、電工2種の技能試験と冷凍機械の理論が最大のハードル
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監修・執筆
setsucan 編集部
第二種電気工事士危険物取扱者乙4
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